魂は夢をみる

全ては夢、幻のごとく

目覚める

子供の頃、ふと正気に戻る瞬間がありましてね。

ここは一体どこで、自分は一体何をしているのだろう?

みたいな感じで。

その感覚はそのうち通り過ぎてしまって、日常が戻ってくるわけですが、

子供の頃はその目覚めた状態にとどまりたいと思ったものでした。

 

そちらの方が「まとも」な感覚だという気がしてね。

でも大人になった今では、よく分かってます。

あの状態で存在し続けるのはつらいことだと。

今ではむしろ我を失う努力をしている、と言っても過言ではありません。

まぁなんと皮肉な事でしょう。